日本たばこ産業(2914)は配当金目的で長期保有して大丈夫でしょうか?減配リスクや株価暴落リスクはないでしょうか?
このような質問にお答えします。
本記事では
日本たばこ産業(2914)の
- 株価と配当金推移
- 株主優待
- 業績推移
- 筆頭株主は財務大臣
- 配当金目的の長期保有はあり?
について解説しています。
日本たばこ産業(2914)【株価と配当金推移】
日本たばこ産業(2914)の株価と配当金推移を確認してみます。
株価チャート
10年チャートを確認してみると、株価は、2015年から2016年に5000円付近を高値として下落し、2020年に2000円割れを底値とし、回復しつつあります。
配当金と配当性向推移
日本たばこ産業は、配当金が連続増配で有名でしたが、業績悪化と経営の安定化のため2021年に減配しています。2022は配当性向75%を目安とする方針を公表しています。
年 | 1株配当(円) | 配当性向(%) |
2010 | 29 | 38.75 |
2011 | 34 | 22.84 |
2012 | 50 | 37.6 |
2013 | 68 | 40.8 |
2014 | 100 | 50.1 |
2015 | 118 | 43.6 |
2016 | 130 | 55.2 |
2017 | 140 | 63.9 |
2018 | 150 | 69.7 |
2019 | 154 | 78.6 |
2020 | 154 | 88.1 |
2021 | 140 | 73.4 |
2022(予) | 188 | 75 |
(IR BANKより抜粋)
配当性向が高く、これから先、連続増配は厳しくなっているものの2022年は業績が好調で増配予定となっています。
日本たばこ産業(2914)【株主優待】
2023年12月から株主優待が廃止となることが決定しています。長い間、株主優待を実施していたので残念です。
2022年12月までの優待内容
日本たばこ産業(2914)の株主優待は、自社および自社グループ会社商品になります。
・2019年12月まで
・2020年12月~2022年12まで
上記で優待内容が違います。
2019年12月まで
2020年12月~2022年12月
株主優待株は個人投資家に人気です。
元棋士の桐谷さんは株主優待生活で有名です!
日本たばこ産業(2914)【業績推移】
日本たばこ産業(2914)の業績の推移を確認してみます。
業績推移
年 | 売上げ(兆) | 営業利益(億) | 1株利益(円) |
2010 | 6.13 | 2965 | 69.22 |
2011 | 2.06 | 3287 | 121.66 |
2012 | 2.03 | – | 160.44 |
2013 | 2.12 | 5322 | 171.8 |
2014 | 2.02 | 4998 | 199.67 |
2015 | 2.25 | 5652 | 270.54 |
2016 | 2.14 | 5933 | 235.47 |
2017 | 2.14 | 5611 | 219.1 |
2018 | 2.22 | 5650 | 215.31 |
2019 | 2.18 | 5024 | 195.97 |
2020 | 2.09 | 4691 | 174.88 |
2021 | 2.32 | 4990 | 190.76 |
2022(予) | 2.67 | 6490 | 250.73 |
(IR BANKより抜粋)
売上げと1株利益は、伸び悩んでいます。
禁煙する人が増えていますので収益を確保するのは簡単ではありません。
財務状況
年 | 純資産(兆) | 利益剰余金(兆) | 有利子負債(兆) |
2010 | 1.72 | 1.31 | 0.86 |
2011 | 1.6 | 1.4 | 0.7 |
2012 | 1.71 | – | – |
2013 | 1.89 | – | – |
2014 | 2.62 | – | – |
2015 | 2.52 | – | – |
2016 | 2.53 | – | – |
2017 | 2.84 | – | – |
2018 | 2.7 | 2.66 | 0.98 |
2019 | 2.74 | 2.75 | 0.97 |
2020 | 2.6 | 2.78 | 0.96 |
2021 | 2.89 | 2.86 | 0.92 |
(IR BANKより抜粋)
財務状況は良好です。
- 利益余剰金が2兆円超
- 有利子負債は1兆円未満
懐に余裕があります。
日本たばこ産業(2914)【筆頭株主は財務大臣】
筆頭株主は財務大臣
日本たばこ産業(2914)の
筆頭株主は『財務大臣』です。
これは今後の株価を考える上で
重要なポイントです!
たばこは、税負担が大きく売価の約6割が税金になっています。その税金は、国の財源になっています。また配当利回りが大きいですが、配当金は国の財源になっています。
独占会社
日本たばこ産業は、有名な投資家ウォーレンバフェットが投資候補とする独占会社になります。
競合会社がいない独占会社の有利性を生かした経営をしています。
禁煙する人が増えており、顧客が減っていると思われますが、単価を値上げすることで対応することが可能です。
筆頭株主が財務大臣であり、価格競争しなくてよい独占会社であることから、今後も国の財源になるように株価や配当金が推移する可能性が高いのではないかと思います。
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日本たばこ産業(2914)【配当金目的の長期保有はあり?】
日本たばこ産業(2914)は、株価の上昇狙いではなく長期保有による安定した配当金目的であれば買いを検討する余地はあると思います。
今後、連続増配は厳しい配当性向ですが、筆頭株主が財務大臣で収益は国の財源になっていることから、高配当株としての魅力が継続する可能性は高いです。
減配や株価暴落リスクは否定できませんが、配当金150円以上を継続して出すことが可能であれば株価3000円で配当利回りが5%です。株価は、過去チャートから2000円付近が底値の可能性があります。
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また、連続増配の高配当銘柄に狙いを定めると、長期的にキャピタル、インカム両方の利益を享受できる可能性が高まります。
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