『ぶたぶたくんのおかいもの』一度読んだら忘れられないおすすめ絵本!

今回は、『ぶたぶたくんのおかいもの』を紹介します。

読んだ時、「こんな絵本初めて!!」と衝撃を受けました。

絵もお話も不思議な魅力にあふれていて、何度も読みたくなる そんな絵本です。

私は、「ぶたぶた かあこお」というフレーズが ふと頭を巡る事があり、再々読んでいます…。

『ぶたぶたくんのおかいもの』 あらすじ

子ブタのぶたぶたくんはお母さんから、買い物をたのまれました。ひとりでパン屋さんにいってパンを買い、八百屋さんにいくと、からすのかあこちゃんに会いました。こんどはかあこちゃんといっしょにお菓子屋にいくと、こぐまくんに出会い、帰り道はみんな一緒に近道を通って帰ります。お店屋さんの人もみんなユニークな、愉快な絵本です。(アマゾンより)

そう、ぶたぶたくんが、お買い物に行くというのが本筋です。

題名の通りです。

しかし、出てくるキャラクター(パンではなく「ぱん」とひらがな表記されている「ぱん」も!)がユニークなんです!

感想

まず、絵ですが…。

表紙には、お買い物かごを持ったぶたぶたくんと、かごの中の野菜やキャラメル、「ぱん」が描かれています。



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ちなみに、「ぱん」の横に「キャラメル」がありますが、カタカナ表記があるのは表紙のここだけで、本の中は絵・本文ともに全てひらがなで描かれています。

ぶたぶたくんのお友達のかあこちゃん、こぐまくんは動物で割と動物らしく描かれていると思うのですが、お店屋さんの人間たちの方が人間らしくないといいますか、人間じゃなくて実は妖精?のような印象を受けました。アンパン○ンのジャ○おじさんのような…?

キャラクターもそれぞれ違いがあって、早口だったり、ゆっくりだったり。

読み聞かせする時は結構疲れますが、読んでいる親も楽しくなってきます。

子供も真似したり、よく笑ってくれます。

本文、最初のページで、ぶたぶた君の紹介をしてくれます。

もう そこから「えっ!!」と驚きがあります。

「お、お母さん…??」と言いたくなるような事がさらりと書かれてあり、お話はどんどんすすみます。

言葉のリズムも面白くて、

「いってまいります」、「かんしん かんしん」、「ぶたぶたかあこお」、「や」が多いこぐまくん、「どたじた どたあん ばたん」

一度読むと、頭に残ります。



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作者ってどんな人?

作者は、土方久功(ひじかたひさかつ)さん。
どんな人なのか、気になって調べてみました。

『ぶたぶたくんのおかいもの』は1970年10月、土方さんが、70才の時に刊行された絵本。こどものとも傑作集としては、1985年2月に出版。

日本の彫刻家・民俗学者で、パラオなど南洋諸島で原住民と生活しながら民族的な研究を行っていた。国立国会図書館にも、それらをまとめた書が何冊も残されている。

詩集も制作して、絵本は、『ぶたぶたくんのおかいもの』を入れて4冊刊行されている。



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絵本作家が、メインのお仕事ではなかったのですね。

驚きました。

南国で研究されていたという、その経歴がこの『ぶたぶたくんのおかいもの』の面白さに活かされている気がします。

他の絵本3冊、『おおきなかぬー』、『ゆかいなさんぽ』、『おにより つよい おれまーい』は、現在出版されていないようです。

図書館や、古書店などで探してみると、見つかるかもしれません。

読んでみたい!

最後に

ネタバレをあまりしないように書いたつもりですが、本当に面白くて、おすすめ絵本です!

夏休み、お子さんの読み聞かせの1冊にいかがでしょうか?

ご覧くださり、ありがとうございました。

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