今回は、子供も親も泣いてしまうけれど、1度読んだらきっと忘れられない絵本『みずいろのマフラー』を紹介させて下さい。読書感想文におすすめです。
図書館で借りて読んだ後、すぐに購入したほど手元に置いておきたい!と思った絵本です。
我が家では、子どもが5歳ぐらいから読み聞かせしました。
小学生、子育て中の保護者の方、絵本好きな方、涙活したい方…たくさんの人におすすめしたいです。
『みずいろのマフラー』あらすじ
ヨースケは、なんでもぼくらのいうとおりにした。ぼくらも、すごくわるいことをしているとは思っていなかった…。転校生のヨースケと、ぼくらの人間関係を通じて、本当の友だちとは?を考えるきっかけとなる一冊。(amazon内容紹介より)
あれっ!
アマゾンだけ価格が高いな・・・
この内容紹介、その通りなのですが、実際に読むと想像よりも重い内容だった…と ほとんどの人が思うのではないでしょうか。
小学生の、シンイチ・ヤンチ・ヨースケが主な登場人物です。
3人は、帰り道が一緒で、しだいに一緒に遊ぶようになります。
でも、3人皆が楽しく遊べているとは、傍から見ると言えないようです。
それを、ヨースケのお母さんが見て…
といったお話です。
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『みずいろのマフラー』感想
まず、表紙が、もう、すごいなと。
表紙を見ただけで、なんとなくそれぞれの性格が分かります。
裏表紙では、ヨースケとお母さんの顔が。
絵本を読み終えた後に見ると、もう涙が溢れてきます。
友達ってなんだろう。
ウィキペディアによると、
『友達(ともだち) – 勤務、学校あるいは志などを共にしていて、同等の相手として交わっている人。友人。』
この、同等の相手として交わっている人って、結構考えさせられませんか?
「同じクラス」、「同じ学年」、「同じ学校」、「家が近所」などの共通点から「習い事や趣味が一緒」、「気が合う」人たちが仲良くなって友達になったりします。
(小さい子や、社交的な人は、全く共通項がなくても友達になれたりもしますね、うらやましい(^^;)
でも、友達になっても、自分は遊んでいるつもりでも、相手に何かを押し付けてしまったり、力関係が生まれてしまったりする事あると思います。
それを、もし、相手のお母さんが見て声をかけてしまったら?
シンイチ・ヤンチ目線、ヨースケ目線、ヨースケのお母さん目線、どの目線から見ても、苦しくなります。
特に、自分は親なのでヨースケのお母さん目線になると、心臓がぎゅっと締め付けられる感じがします。つい、声をかけてしまったけれど、よくよく考えるとあれで良かったのか、きっと自分の体の事と同じぐらい悩んで考えたと思います。だから、年賀状を出して、あの、みずいろのマフラーを編んだんじゃないのかな。
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あんまりネタバレしても良くないのですが、ヨースケが転校してしまう経緯、絵本だからこそ、ああいう風にお話を作られたのだと思いました。
お母さんのことは衝撃的ですが、だからこそ、この「みずいろのマフラー」を読んだ子供が『本当の友達』の事について考えるのでは…と。
ラスト、どこかしっかりしたように思える印象のヨースケの幸せを祈らずにいられません。
読書感想文におすすめ!
ウチの子供は、「それ読みたくない」と二人とも泣いて泣いて、2~3回読み聞かせただけだったのですが、上の子が、「『みずいろのマフラー』、泣いちゃうからこそ、読書感想文にしたい」と言いだしました。
気持ちを言葉にしていくと、自分の感情が整理されて、ただ「泣いちゃう本」といった感想だけではなくなるかもしれません。
読書感想文、あえて自分の苦手な本を選ぶのも面白いかもしれないなと思いました。
最後まで、読んで下さり ありがとうございました!