日本人にとって、お金ってどんなイメージでしょうか?
お金持ちになりたいと、心の中で思っている人は大勢いると思いますが、謙虚な民族性のせいなのか、言葉に出して言う人は少ないように思います。
日本の中高生に、お金ってきれなもの?汚いもの?と質問すると
過半数が『お金は汚いもの』と答えるという調査結果があります。
なぜ、日本では、お金に対するイメージがよくないのでしょうか?この現実は、単に、そのことだけに留まらず、もしかしたら、日本経済を揺るがす要因になるのではないか?
日本では、2022年4月から高校の家庭科の授業で金融教育が義務教育化されるようになりました。そんな今、お金の教育について、お金とは何かについて考えてみようと思いました!
【お金の教育】
『お金の教育』って、聞いたことありますか?
日本では、小学校、中学校と義務教育です。
世帯主も当然、義務教育を受けてきました。でも、よくよく考えてみると、お金の教育って、なかったように思います。
なぜでしょうか?
『お金の教育』は必要ないのでしょうか?
よく考えてみて下さい。
社会人に『何のために働いているんですか?』と質問すると、
『社会の役に立ちたい。』とか
『この仕事が好きだから。』とか
そのような理由もあると思いますが
『生きていくためにお金が必要だから。』とか
『住宅ローンや教育費のため。』とか
つまり、お金を理由に働いていると答える人も多い思います。
それなのに、お金の稼ぎ方や考え方については、何も教育を受けていません。
そして、当然のように、20才前後で、どこかの企業に就職し、『お金のために』と降って湧いた理由のために、一生働いていくことになる。
それでいいのでしょうか?
お金のために働くという考えでは
つまらない人生になるかもしれません!
日本人が『貯金好き』な理由
日本人は、貯金が好きです。貯金することは、今まで、良いことのように思われてきました。たくさん貯金があると、すごい!と褒められたりしました。
では、日本人はなぜ貯金が好きなのでしょうか?
『先が見通せないから。』とか
『困った時のために、余裕がないと苦しいから。』とか
確かに、それはわかります。
誰だって、5年後、10年後の未来はわかりません。だから、貯金通帳や、タンスの奥に、ヘソクリを隠しておいて、心の安定を得ているのです。
だけど、お金って、使ってはじめてその効果を発揮します。
タンスの奥に隠しておくと、お金がないのと同じで、効果は全く発揮されていません。得られるのは、心の安定のみです。
もしかしたら、お金の上手な使い方を知らないのではないでしょうか。
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お金持ちの『習慣・思考・行動・価値観』
お金持ちと一般市民の違い
日本の中にもお金持ちはいます。
一般市民と何が違うのでしょうか。
生まれが違う?もともとお金持ちの家に生まれた?
それもあるかもしれません。
それは、どうしようもないことです。
他には、何か違いはないでしょうか?
フランスの経済学者、トマ・ピケティは、とても興味深い分析をしています。
この式を見たことは、あるでしょうか。
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r(リターン);株や不動産など、資本運用から得られる利益率
g(グロース);経済成長率。働いて得る、所得の伸び率
つまりお金持ちは、お金を運用することで高い利益率を得ることができる。
一般市民は自ら働くが、その所得の伸び率はお金持ちのお金の運用利回りを下回る。
お金持ちは、その資産を運用することで、さらに大金持ちになっています。ここにヒントがあるように思います。
お金持ちは、お金に働いてもらっているのです!
お金持ちを真似る『習慣・思考・行動・価値観』
一般市民は、お金の運用ができないのでしょうか?
そんなことは、ありません。誰でも平等に、株式投資、不動産投資、その他、お金がお金を生むことに投資することが可能です。
ではなぜ、大多数の人は投資しないのでしょうか?
それは、投資の方法を知らないから、お金の教育を受けていないから、または、お金が汚いものというイメージが払拭されないからだと思います。
最近では、お金持ちなるには、お金持ちの生活を真似るという考えが主流になってきています。そこで、お金持ちの習慣・思考・行動・価値観をいくつか紹介したいと思います。
【習慣】早寝早起きをする
お金持ちは、健康に気を使っています。自分の体の健康が第一ということをよくわかっています。
【思考】長期投資を考える
お金を長期間投資することで、収入の仕組みを作ることを考えています。つまり、株式投資ならインカムゲイン(配当収入)になります。世界的に有名な投資家ウォーレン・バフェットは、超長期投資で有名です。彼について知りたい人は、ウォーレン・バフェット『4つの名言と投資法』を参照下さい。
【行動】必要なものしか買わない
お金があるからといって、なんでも贅沢に買うようなことはしません。意外と質素な生活を送っています。こうすることで、頭の中が整理整頓されているのかもしれません。
【価値観】気に入ったものを長く使う
物を大切にしています。自分のお気に入りのものを、長く大切に使う傾向があります。
富裕層の教育【3つのポイント】
富裕層は子供へお金の教育を早期から実施しています。お金が汚い物ではなく、自由へのアイテムであることを体験的に知っているからです。
それでは、富裕層は子供たちにどのような教育をしているのでしょうか?
1. 体験を大切にする
芸術、美術、音楽、水泳、習字のような習い事から、公園での砂遊び、かけっこ、キャンプのような遊びまで様々な体験をさせています。多くの体験から、子供たちは自分のやりたいことや意思決定能力が磨かれていきます。
またチャレンジ精神が生まれ、あれもやってみたいと、意欲が湧いてくるようになります。失敗も失敗ではなく、1つの経験として捉えることができるようになり、大人になったときのビジネスにも役に立つようになります。
2.付き合う友人を選ぶ
小学校、中学校、高校では、遊んだり、仲良くする友達にも気を配るようにしています。『類は友を呼ぶ』ということわざがあるように、付き合う友人により、考えや行動が影響されることを知っています。自分の子供に良い影響を与えてくれる友人を持つようにアドバイスします。
3. 投資でお金が増えることを教える
子供にお金のことを教えるのは、まだ早いと考える人もいると思いますが、富裕層はお金は、投資で増やすことができるというお金の教育を早期からしています。金融リテラシーを身に付けることが今後の人生で大切であることを知っています。
また、学校では教えてくれないこと、投資はできるだけ早く始めたほうがよいことを知っているので早期から教育しています。
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日本の未来と投資
お金に働いてもらう意味
最近、少しずつ、日本でもお金に働いてもらうという言葉を聞くようになりました。
例えば、タンスの奥にしまってあった20万円で株式会社の株を買う、この行動にどんな意味があるのでしょうか?
もう、ドキドキしますね。自分のお金がどうなってしまうんだろう?って。
まず、株式会社の株を買うと、自分はその会社の株主になります。株主というのは、年に少なくとも1回、議決権があり、議決権を行使することで会社の経営方針に1票を投じることができます。
また、会社は、その20万円で社会に役立つ物やサービスを生み出します。
例えば、スマートフォンや電気自動車を開発したり、介護施設を建てたり・・・。
これは、立派な社会貢献になります。
タンスの奥深く、誰にも見つからないところに置いていた、あの20万円はじゅうぶん社会に貢献できるのです!
貯金から投資へ
日本人は、確かに、謙虚で頭が良くて、世界的に見ても良識ある民族だと思います。しかし、お金の使い方に関しては、改善の余地があると思います。
最近、『貯金から投資へ!』というフレーズをちらほら聞くようになってきました。これは、日本人にとって聞き流すことができない、重要な課題だと考えています。
株式会社は、株によって資金を調達し、事業経営しています。つまり、社会は投資によって成り立っているといっても過言ではありません。
眠っているお金を、社会の中で生かすことにより、社会にお金の流通量が増し、さらなる経済の発展に繋がっていくのではないでしょうか。
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世界もあなたも豊かになる!
あのタンスの奥深くにあった20万円は、株式会社の株を購入することで、新たな物やサービスを生み出しました。社会の発展に貢献することができました。とても素晴らしいことです!
しかし、お金の流れは、まだそれで終わりではありません。
企業活動により利益を上げた会社は、株主のあなたに配当金としてお金を還元することにしました!
こうしてお金は循環し、まわりにまわって、あなたのもとに帰ってくるのです!